COLUMN
エンゲージメント向上で離職を防ぐ!従業員の定着率アップ戦略
2024/10/22 23:10

エンゲージメントとは、「会社や仕事に対してどれだけ一生懸命で、やる気を持っているか」を意味します。たとえば、学校で好きな授業があると、もっと積極的に参加して、よい結果を出そうと頑張りますよね? それと同じように、社員が会社に対して「ここで働きたい!」と感じているかどうかが、エンゲージメントです。
新人マネージャーにとって、売り上げや顧客満足度をあげるために何をしていいかわからないという声を聞きます。成果を出すチームにするためには、エンゲージメント向上することが重要になります。
近年、企業にとって深刻な課題となっているのが「従業員の離職」です。人材育成に多大なコストをかけても、すぐに辞めてしまう人が後を絶たない状況に、多くの企業が頭を悩ませています。そこで注目されているのが、「エンゲージメント」という考え方です。
エンゲージメントとは、従業員が組織や仕事に「関与し、積極的に取り組む状態」を指します。単に「会社に所属している」という状態ではなく、仕事に熱意を持ち、自分の能力を最大限に発揮し、組織の一員としての責任感や帰属意識を持つ状態のことをいいます。従業員のエンゲージメントを高めることは、単に定着率向上だけでなく、組織全体の活性化や業績向上にも大きく貢献するのです。
エンゲージメントは、従業員の仕事への「熱意」「忠誠心」といった要素が複合的に作用した状態を表します。従業員が仕事に深く関与し、積極的に取り組むことで、高いパフォーマンスを発揮し、組織目標達成に貢献する可能性が高まります。さらに、エンゲージメントの高い従業員は、組織への愛着や帰属意識も強く、離職率の低下にも繋がります。
具体的に、エンゲージメントが高い状態とはどのような状態でしょうか?
自分の仕事に誇りを持っている
積極的に新しい仕事に挑戦する
チームメンバーと協力し、良好な関係を築いている
組織の目標達成に貢献したいと思っている
会社の将来に対して希望を持っている
これらの要素は、個々の従業員によって、また組織の状況によっても異なってきますが、共通して言えることは、エンゲージメントの高い従業員は、組織にとって非常に重要な存在であるということです。
エンゲージメントを高めることで、企業は様々なメリットを得られます。具体的には、以下の点が挙げられます。
メリット | 詳細 |
生産性向上 | エンゲージメントの高い従業員は、仕事に熱意を持って取り組むため、生産性が向上します。 |
顧客満足度向上 | 顧客と接する機会が多い従業員の場合、エンゲージメントが高いことで、顧客満足度向上に繋がりやすくなります。 |
品質向上 | 仕事に責任感を持つ従業員は、品質にも気を配り、より良い品質の製品やサービスを提供しようとします。 |
離職率低下 | 組織への愛着や帰属意識が強くなることで、従業員の離職率が低下します。 |
人材育成コスト削減 | 従業員の定着率向上により、人材育成に費やすコストを削減できます。 |
企業業績向上 | 生産性向上、顧客満足度向上、品質向上といった効果が複合的に働くことで、企業業績の向上に繋がります。 |
イノベーション促進 | エンゲージメントの高い従業員は、積極的に新しいアイデアを提案したり、改善活動に取り組んだりする傾向があります。 |
組織の活性化 | 従業員同士のコミュニケーションが活発になり、組織全体が活気に満ちた雰囲気になります。 |
これらのメリットを享受することで、企業は持続的な成長を遂げることができるのです。
エンゲージメントと定着率は、密接な関係にあります。エンゲージメントの高い従業員は、組織への愛着や帰属意識が強く、仕事に満足感を感じているため、離職率が低くなる傾向にあります。逆に、エンゲージメントの低い従業員は、組織への不満を抱えやすく、離職率が高くなる傾向にあります。
ある調査によると、エンゲージメントの高い従業員は、低い従業員に比べて離職率が50%も低いという結果が出ています。これは、エンゲージメント向上施策が、離職率抑制に大きく貢献することを示唆しています。
では、具体的にどのような施策でエンゲージメントを高め、定着率向上に繋げることができるのでしょうか?
エンゲージメントと離職率は、切っても切れない関係にあります。従業員が組織や仕事に積極的に関与し、高いエンゲージメントを示している場合、離職率は低くなる傾向にあります。一方、エンゲージメントが低い従業員は、組織や仕事への不満を抱えやすく、離職率が高くなる傾向にあります。
近年、日本の離職率は増加傾向にあり、企業にとって大きな課題となっています。離職率増加の原因は様々ですが、エンゲージメントの低下が大きく影響しているケースが多いと言われています。
離職率増加に繋がる主な要因と、エンゲージメントとの関連性を以下にまとめました。
要因 | エンゲージメントとの関連性 |
仕事への不満 | 仕事内容が単調、キャリアアップの機会が少ないなど、仕事への不満はエンゲージメントの低下に繋がります。 |
人間関係のトラブル | 上司や同僚との人間関係が良好でないと、職場環境への満足度が低下し、エンゲージメントも低下します。 |
待遇面への不満 | 給与や福利厚生が低い、昇進や昇給の機会が少ないなど、待遇面への不満は、従業員のモチベーションを低下させ、エンゲージメントを下げます。 |
ワークライフバランスの悪化 | 長時間労働、休日出勤が多いなど、ワークライフバランスが崩れると、従業員の心身の健康を損ない、エンゲージメントが低下します。 |
組織への不信感 | 会社の経営状況が悪化したり、不正行為が発覚したりすることで、従業員は組織への信頼を失い、エンゲージメントが低下します。 |
キャリアパスが見えない | 将来のキャリアプランが見えず、成長機会が少ないと感じることで、従業員はモチベーションを失い、エンゲージメントが低下します。 |
これらの要因は、それぞれが独立して離職率に影響を与えるのではなく、複合的に作用し、エンゲージメントを低下させることで離職率を増加させてしまいます。
では、離職率を抑制し、従業員の定着率を高めるには、どのような施策を実施すれば良いのでしょうか?
エンゲージメント向上施策は、大きく分けて以下の3つのカテゴリーに分類できます。
従業員のモチベーションを高める施策:例えば、目標設定とフィードバック、キャリア開発支援、スキルアップ研修など。
働きやすい環境を整備する施策:例えば、ワークライフバランス推進、柔軟な勤務制度導入、多様性と包容性の促進など。
組織文化を醸成する施策:例えば、従業員間のコミュニケーション促進、感謝と承認の文化醸成、リーダーシップ研修など。
これらの施策を効果的に組み合わせることで、従業員のエンゲージメントを高め、離職率の抑制に繋げることが期待できます。
エンゲージメント向上施策は、離職率の抑制だけでなく、組織全体にもプラスの効果をもたらします。
生産性向上:従業員が仕事に積極的に取り組むことで、生産性が向上し、企業の収益増加に繋がります。
顧客満足度向上:エンゲージメントの高い従業員は、顧客に対してより丁寧な対応をするため、顧客満足度が向上します。
人材育成コスト削減:従業員の定着率が向上することで、人材育成に費やすコストを削減できます。
イノベーション促進:従業員が積極的にアイデアを提案し、改善活動に取り組むことで、イノベーションが促進されます。
組織の活性化:従業員同士のコミュニケーションが活発になり、組織全体が活気に満ちた雰囲気になります。
企業イメージ向上:従業員のエンゲージメント向上は、企業のイメージ向上にも繋がります。
エンゲージメント向上施策を実施した後は、その効果を測定することが重要です。効果測定には、従業員満足度(ES)調査やエンゲージメント調査、離職率の推移などを活用します。施策の効果が測定できれば、より効果的な施策を検討することができます。
例えば、従業員満足度(ES)調査で従業員満足度が向上したり、エンゲージメント調査でエンゲージメントスコアが向上したりすれば、施策が効果を発揮していると考えられます。また、離職率が低下すれば、施策が離職率抑制に効果があったと言えるでしょう。
効果測定の結果を分析し、必要に応じて施策を見直すことで、より効果的なエンゲージメント向上施策を展開していくことができます。
エンゲージメント調査では、以下の様な質問項目を用いることが多いです。
あなたは、自分の仕事にどの程度誇りを持っていますか?
あなたは、組織の目標達成にどの程度貢献したいと思っていますか?
あなたは、組織の一員としてどの程度満足していますか?
エンゲージメント調査の結果は、エンゲージメント向上施策の現状把握や、効果測定に役立ちます。エンゲージメント調査で高いスコアを獲得している企業は、エンゲージメントの高い従業員が多く、離職率が低い傾向にあります。逆に、エンゲージメント調査で低いスコアを獲得している企業は、エンゲージメントの低い従業員が多く、離職率が高い傾向にあります。
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エンゲージメントは、様々な要素が複合的に作用して形成されます。ここでは、エンゲージメントを高めるために特に重要な6つの要素について解説します。
組織コミットメント 社員が「自分はこの会社の一員だ」と強く感じることです。たとえば、毎日の接客業などの仕事でチームワークを感じると、「この会社で頑張ろう!」と思いますよね。それと同じです。
ワークエンゲージメントとは、自分の仕事に対して一生懸命に取り組むことを指します。興味のある仕事に取り組むことで、より一層頑張ろうという気持ちが湧いてきます。このように、仕事に対する熱意やコミットメントを意味します。
明確な目的意識 「なぜこの仕事をしているのか」を明確に理解することです。目標がはっきりしていると、努力する方向もわかりやすくなります。
チームとの親和性 同じチームで働く仲間との良い関係を築くことです。友達と一緒に勉強や遊びをすると、楽しくてもっと続けたくなるのと同じです。
心理的安全性 自分の意見やアイデアを気軽に話せる環境があることです。意見を言っても怒られたり笑われたりしないので、安心して仕事ができます。
将来に対する自信 この会社で働いていれば、自分のスキルが向上し、将来のキャリアが広がると感じることです。成長できると感じれば、もっと頑張ろうと思います。
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ここでは、エンゲージメント向上施策を導入した企業の事例を紹介します。これらの事例から、エンゲージメント向上施策の効果や導入のポイントを学ぶことができます。
あるIT企業では、近年離職率が上昇傾向にあり、人材育成コスト増加が大きな課題となっていました。従業員エンゲージメント調査を実施したところ、従業員の仕事への満足度や組織への帰属意識が低いことが判明しました。特に、若手社員の離職率が高く、育成した人材がすぐに辞めてしまうことが課題となっていました。
現状分析の結果、以下の課題が明らかになりました。
仕事内容が単調で、従業員が自分の能力を活かせていない
キャリアパスが不明確で、従業員が将来の展望を描けない
上司とのコミュニケーションが不足し、従業員が自分の意見を伝えにくい
ワークライフバランスが悪化し、従業員の心身の健康を損なっている
これらの課題を解決するために、以下のエンゲージメント向上施策を導入しました。
ジョブローテーション制度の導入:従業員が様々な業務を経験し、自分の強みや才能を発見できる機会を増やすため、ジョブローテーション制度を導入しました。
キャリアコンサルティングの導入:従業員一人ひとりのキャリアプランを支援するため、キャリアコンサルティング制度を導入しました。キャリアコンサルタントが、従業員と面談を行い、キャリアプランの作成やスキルアップのためのアドバイスを提供します。
1on1ミーティングの導入:上司と部下が定期的に面談を行い、仕事に関する悩みや不安などを共有できる場を設けるため、1on1ミーティングを導入しました。上司は、部下からの意見を真剣に聞き、部下の成長を支援します。
フレックスタイム制の導入:従業員が自分のライフスタイルに合わせて柔軟に勤務時間を選べるように、フレックスタイム制を導入しました。これにより、ワークライフバランスの改善と、従業員の満足度向上を目指しました。
従業員満足度調査の実施:従業員の満足度を把握し、エンゲージメント向上施策の効果を測定するため、従業員満足度調査を実施しました。調査結果に基づき、エンゲージメント向上施策を改善していきます。
これらの施策導入後、離職率は徐々に低下し始めました。特に、若手社員の離職率が大きく改善したことが確認されました。従業員満足度調査の結果からも、従業員の仕事への満足度や組織への帰属意識が向上したことが分かりました。
ただし、すべての従業員がこれらの施策に満足しているわけではありませんでした。一部の従業員からは、ジョブローテーション制度の頻度や、キャリアコンサルティングの内容について、改善を求める声も上がりました。
この企業では、今後も従業員の声に耳を傾け、エンゲージメント向上施策を継続的に改善していくことで、より良い職場環境を構築し、従業員の定着率向上を目指していく方針です。
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今回は、エンゲージメントの重要性と、それを高めることで離職率を抑制し、従業員の定着率向上に繋がることを解説しました。また、具体的な指標や施策もご紹介しました。
エンゲージメント向上施策は、企業にとって大きなメリットをもたらす一方で、導入には時間と労力が必要となります。しかし、従業員のエンゲージメントを高めることは、企業の持続的な成長にとって不可欠です。
ぜひ、今回の内容を参考に、自社の状況に合わせたエンゲージメント向上施策を導入し、従業員の定着率向上を目指してください。
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