そもそもモチベーションとは?モチベーション(motivation)は、「動機」を意味する言葉です。「動機」とは、一般的には、欲求から行動へと変わる過程を指します。日本のビジネスシーンでは、「動機」は「意欲」や「やる気」と同様の意味で使用されることが多く、会社でモチベーションという言葉が使われる場合は、組織内での原動力である業務意欲を意味することが多いです。モチベーションと仕事の関係モチベーションが上がると、仕事に対する集中力・充実感が高まり、挑戦意欲も湧きやすくなります。1人のモチベーションが上がると、周囲の人間にもいい意味で影響し、職場全体の意欲を向上させることにも繋がります。一方、モチベーションが下がると仕事に対する集中力も散漫し、個人の仕事の質や効率が下がりやすくなります。精度の低い仕事に対して、周囲のフォローが必要になれば職場全体の生産性は低下しますし、不満が生じて周りのモチベーションの低下という悪影響を生じさせるおそれもあります。これらのモチベーションと仕事の関係性から、多くの人間が集まる企業活動等においては、いかに働き手のモチベーションを引き出し維持できたか否かが成否を分けることが重要となります。 モチベーションの種類モチベーションには「内発的」なものと「外発的」なものの2種類あります。内発的モチベーション内発的モチベーションとは自身の内側から湧き出るモチベーションのことです。内発的モチベーションは、損得勘定を抜きにして、目標(目的)そのものに対して自発的な意思が湧いてくる状態に導きます。内発的なモチベーションがある場合は、集中力が高くなっていることが多く、成果にも繋がりやすくなります。外発的モチベーション一方で外発的モチベーションとは自身の外側にあるものを目的として発生するモチベーションのことです。例えば、給与上昇や出世といったものが挙げられます。企業が用意できる給与や地位にも限界があり、有限なものであることに留意しなければなりません。企業としては、内発的モチベーションと外発的モチベーションの双方を上手く維持・向上させることが重要となります。そして、モチベーションの維持・向上のために最も回避したいのはモチベーションの低下です。その防止のために、どのような場合にモチベーションが低下してしまうのか、知っておきましょう。モチベーションが低下する原因モチベーション低下の原因として、「不安感」「閉塞感」「既決感」「不満感」「失望感」「無力感」が挙げられます。1.不安感会社や、会社と自身の関係の将来像が見えないことによる不安など。2.閉塞感つまらない仕事をやらされているように感じることなどによるもの。3.既決感組織内で決定済みの事項について、その変化を期待できないことなどによるもの。4.不満感評価・処遇・勤務実態に納得できていないことによる不満など。5.失望感期待を寄せた上司にその期待を裏切られたなどからくる、落胆・失望感による低下によるもの。6.無力感自身の仕事が会社のためになっている貢献実感を得られず、職場に対して積極的な働きかけをしても意味がないと感じることによるもの。 モチベーションが低下しないように、会社発信で経営方針や今後の展望について社員全員に共有することが重要です。会社全体の目標を共有することで、個々の仕事の位置付けや重要性を再確認することができます。また、従業員の適性やスキルに合わない仕事は、その従業員からするとつまらないものに思えてくることもあり得ます。そこで、従業員の適性やスキル、チームの均衡を考えた上で、人材を配置する必要があります。とはいえ、評価・処遇・勤務実態についての不満を直接本人に聞いても素直に答えてもらえない、というのも実情です。モチベーションサーベイ(従業員満足度調査)を利用するそこで、モチベーションサーベイ(従業員満足度調査)などを利用して調査する方法も利用してみることをおすすめします。モチベーションサーベイでは、社員が所属する組織の状態や仕事や組織の問題点などについてのアンケート項目にウェブ上で回答し、その仕事内容や組織の満足度を調査します。そして、上司や社員の個性・相性を考慮しつつ、それぞれの課題に対し、適切なアプローチで解決を図ることで、見当違いな対応を防ぐことが重要です。ですが上司の多くは不調な社員に目が行きがちです。その結果、好調な社員を「このまま頑張ってもらえれば大丈夫だろう」と相対的に放置してしまい、「頑張っているのに貢献できているのかもわからない」といった無力感を生じさせてしまうおそれがあります。社員全員に目を配るためにも、これらを意識した1on1の実施などが有効です。1on1についての解説はこちらの記事も参考にしてみてください。💡コロナ渦の働き方でも注目され始めた1on1とは?接客業におけるモチベーションに関するよくある質問接客業の仕事はやりがいがある反面、長時間労働やお客様対応のストレスでモチベーションが下がることもあります。接客業でモチベーションが下がったとき、上げるためによくある質問について回答します。Q: 接客業でモチベーションが下がったとき、どう対処すればいいですか?A: まず、自分がなぜやる気を失っているのか原因を明確にしましょう。ストレスが原因であれば休息をとる、業務負担が重い場合は上司に相談するといった具体的なアクションを考えましょう。Q: チーム全体のモチベーションを上げるには?A: 日常的なコミュニケーションを活発化させるのがポイントです。定期的なミーティングや、成功事例の共有を行いましょう。『みんなのマネージャ』では、1on1を通してメンバーの分析、組織の問題解決と円滑なコミュニケーションの実現を可能にします。最短で翌日からサービスの導入も可能ですので、ぜひ一度お問い合わせください。『みんなのマネージャ』のお問い合わせ・資料請求はこちら